自転車旅行(サイクリング) 沖縄(南大東島・北大東島)(作成中) 


走ったところ 沖縄(南大東島・北大東島・粟国島)

沖縄の南大東島と北大東島を
自転車で走ってみました。
2月11日
羽田空港→(飛行機)→那覇空港→(飛行機)→南大東島
南大東島→(飛行機)→北大東島
2月12日
北大東島→(飛行機)→南大東島
2月13日
南大東島→(飛行機)→那覇空港
2月14日
那覇港〜(フェリー)〜粟国島〜(フェリー)〜那覇港
那覇空港→(飛行機)→羽田空港
南大東島・北大東島



2月11日
羽田空港→(飛行機)→那覇空港→(飛行機)→南大東島
南大東島→(飛行機)→北大東島



南大東島と北大東島を走りました。


 羽田空港 6:25
 那覇空港 9:15/10:15
 南大東島 11:20/15:45
 北大東島 16:00

 冬なので、暖かい南の島を走ってみることにしました。

 鹿児島・沖縄で走ったことのない市町村は、

 「三島村、十島村、渡名喜村、久米島町、粟国村、座間味村、南大東村、北大東村」

 行くのが大変そうなところばかりが残っていますが、今回は南大東・北大東島を

 走ってみることにしました。

 夕方お仕事が終わってから、いったん帰宅。自転車かかえて行き、羽田空港近くのホテルに前泊(といっても、ホテルついたの0時前、滞在時間短いのにホテル代高いなあ。自転車なければカプセルホテルやネットカフェでもいいのに...)、始発電車にのって羽田空港へ行きました。始発電車は観光客や空港関係者で混んでいます。客室乗務員?も空港の近くの駅で大勢乗ってきます。自転車は邪魔そうです。

 明日から3連休なので、羽田空港は観光客でそこそこ混んでいます。朝5時40分なのにみなさま早起きです。いつものようにカウンターで輪行した自転車とリュックサックを預けます。荷物は那覇乗換えで南大東まで直接預けられるのですが、搭乗手続きは那覇で再び必要なようです。

 それからコンビニで朝食を買って、保安検査のあとで朝食。その後、那覇行き飛行機に乗り込みます。ボーイング737の飛行機は早朝にもかかわらず観光客などで満席です。「長い飛行になりますが、ごゆっくりおくつろぎください。」本当に長いです。那覇までは2時間50分もかかるので、乗った後速攻で速攻で寝てしまいました。

 沖縄那覇空港では1時間の乗り継ぎ時間がありました。羽田で食べたスパゲティだけではたりないので、ミニタコライス(380円)を食べると、さらにおなかがすいたので、なんこつソーキ丼(650円)も。早速グルメを楽しんでいます。南大東島では食事時間とれない可能性もあるのでせっせと食べてます。

 南大東島行きの飛行機ボンバルディアDHC8-400は39人乗りの小型プロペラ機です。乗客は約6割程度、観光客は少なそうです。那覇から東へ約400kmで1時間の空の旅は、ずっと雲の上でした。晴れだったら海がとってもきれいなのでしょう。

 ここで、南大東島・北大東島へのアクセスについてお話します

 南大東島・北大東島へは、那覇から船または飛行機で訪れることになります。船はだいたい週1便程度で所要時間約15時間程度のようですが、運航予定が変更されることが多く、時間に余裕のない観光客が使うのは難しそうです。

 飛行機では、那覇から南大東島まで1日2往復、北大東島まで1日1往復(経由便含む)出ています。所要時間は約1時間20分で、39人乗りのプロペラ機が飛んでいます。また、南北大東島を結ぶ飛行機が1日0.5往復飛んでいます(火水木は南から北、金土日月は南から北)。南北大東島を結ぶ飛行機は毎日出ているわけでなく、さらに離島の小型機は欠航リスクなども考慮すると、旅行計画を立てるのはパズルを解くような?難しさかもしれません。さらに少しでも安く行くためにもいろいろと考えることになります。

 那覇から南大東島・北大東島までは片道運賃24900円、小規模離島航空路利用活性化事業が行われている(つまり、沖縄県の補助金が入っている)往復割引では往復30600円、那覇−南大東‐北大東を同日中に乗り継げば直行運賃で利用可能、

南大東−北大東は、片道8300円、島発往復(特別往復割引・沖縄県の補助金入ってる)往復11100円。  そこで、今回は那覇−南大東の往復割引、南大東−北大東の特別往復割引を使うことにしました。沖縄県の補助感謝感激?です。高いですがこれでも沖縄県の補助金を2万円くらい受け取ってる計算になります。なんだか近くの海外旅行のほうが安そうです。

 さらに、自転車など荷物を多く持っている人にさらに面倒なのは、通常JALでは超過手荷物に比較的あまいのですが、RAC(琉球エアーコミュータ)は超過手荷物にとっても厳しいので注意です。那覇から北大東まで15kgを超えると1kgあたり400円かかるので注意しましょう。といっても、1年くらい前までは10kg制限だったので、だいぶんましになりました。

 南大東島に着きました。空港について思ったのですが、「暖かくない!」。強い寒気がはいっていて、南国沖縄でも少し寒いようです。南大東空港は飛行機が1日2便のこじんまりとした空港です。そんな空港ですが、受付カウンターの人、貨物係の人、飛行機誘導の人、売店の人など、多くの人によって成り立っています。飛行機って飛ばすのに多くの人の手がかかっているのだと感じます。

 今日の予定は北大東島まで行くことです。北大東島行きの飛行機は15:45です。現在時間12:00少し前。少しの時間ですが南大東島を走って見ることにしました。明日また南大東島に来る予定なのですが、明日あさっては天気が少し荒れそうなので、予定が遅れて走れなくなる可能性もあります。

 いつものごとく自転車を組み立ててると、空港のそばで新聞の仕分けを行ってます。離島では午前の飛行機に乗って新聞が来るのです。各家庭に配られるのは昼過ぎになるのでしょう。

 自転車を組み立てたのですが、衣類など荷物が邪魔です。輪行袋も重いです。なさそうですが聞いてみます。「コインロッカーってありますか」「お乗りつぎですか?」「夕方北大東島に行きます。」「予約を確認しますので....」「カード渡す」「荷物は事務室でお預かりします。」ということで、コインロッカーはないのですが、荷物は預かってもらえました。

コインロッカーあったら私にとっては便利いいのでしょうけど、使う人あまりいなさそうかな。

 ついでに、「窓側ありますでしょうか」。予約の際は通路側しか指定できませんでしたが、当日枠か、キャンセルがあったのか、今日午後乗る南大東から北大東までの飛行機も窓側の席を確保できました。

 続いて空港の売店で観光ガイドマップの「南大東島まるごと宝マップ」を入手。300円と1枚の紙の割には少し高いですが、楽しい自転車旅行をするためには必須だと思います。

 身軽になって南の島を走り始めます。

 南大東島は、那覇から約400km東にある島です。約10km北に北大東島がありますが、この付近はこの2つの島以外には人が住んでる島がまったくない単独の島です。南大東島(南大東村)は人口約1400人、周囲約20km、主な産業はサトウキビ栽培となっています。

 走り始めましたが、なんだか沖縄らしくない風景です。島の周囲は断崖絶壁に囲まれていますが、島の中心部は比較的平らな盆地が広がっています。そのため、自転車で走っていて海が見えるわけでもなく、そもそも海岸・ビーチがなく、建物にシーサーがあるわけでもなく、沖縄の伝統的な建物があるわけでもなく(そもそも人が住み着いたのが110年前の島)、少し肌寒い天気の中、広い農地が広がっていて、なんだか北海道、美瑛や富良野を走っているような感覚になります。でも、よく見ると、農地はサトウキビで、街路樹はやしの木で、ハイビスカスの花が咲いていて、ここは沖縄なんだなと感じます。島のあちらこちらでサトウキビの刈り取りが行われています。

 しばらく走って街の中心部付近に着きました。製糖工場の煙突からは煙が出ています。サトウキビを原料に砂糖を生産しているのでしょう。煙突にはこうかかれています。

「さとうきびは島を守り、島は国土を守る。」

 南北大東島は、ほかの島から非常に遠く離れているので、小さな島に人が住んで経済活動を行っているだけで、日本の200海里排他的経済水域が確保され、北海道より大きな水域が確保されているようです。

 街をぶらぶらと走ります。浄水場には「南大東島簡易水道 海水淡水化施設」と書かれています。海水から水道水を生産するのって、手間と費用がかかるんだろうな。沖縄電力の発電所もあります。ほかの島から遠く離れた島なので、島にはひととおりのインフラが必要となってます。

 立派な建物の村役場で写真撮影。沖縄県で走ったことのないのはあと7町村となりました。村役場には「e-tax 申告・納税はネットで自宅やオフィスのパソコンから」と書いていますが、満足に使えるインターネット回線が確保されているのか不明です。

 ガソリンスタンドの近くには、ガソリンコンテナ?が積まれていました。島の食料だけでなく燃料も船で運ばれてくるので、船用の石油タンクが必要そうです。ガソリンはさぞ高いのでしょう。

 とっても趣のある歯科医の看板が目に付きました

 大東そばの「大松そば」3日間とも「本日休業」でした。

 さらに街をぶらぶら走っているとひときわ立派な建物。気象庁の南大東地方気象台です。台風の発生地に近く、台風の経路を予想する観測データが得られそうです。また、高層気象観測の拠点となっており、ラジオゾンデ(観測機付きの風船)をあげて、上空の気象データを観測しているようです。

 気象台の近くにふるさと文化センターがあり、シュガートレインが展示されています。昔はサトウキビを運ぶために昭和58年まで貨物列車が島内を走っていたようです。屋根つきで保存状態はなかなかいいです。ふるさと文化センターを見学したいのですが、昼休みはお休みです。

 島をもう半周して空港に戻ることにします。フロンティアロードはリュウキュウマツの並木が美しい遊歩道・サイクリングリードで、もともとシュガートレインの線路あとのすばらしいサイクリングロードです。

 西港に着きました。周囲を崖に囲まれた南大東島では、海がとっても深いため、防波堤が造れず、船を港に横付けできないため、人もコンテナ状のおりの乗って、クレーンでぶらさげられて上陸するというここだけの風景が見られるのですが、週1便なので、見るのは難しそうです。そんな港ですが、崖をくりぬいて造られています。殺風景な港ですが、まるでお城のように大規模に思いました。船には一週間分の島の生活物資が運ばれると考えると、大規模な港が必要なのでしょう。漁船も岸壁からクレーンにつられて上陸し、車に引かれて崖の上に運ばれてます。港や港への道は石灰岩をくりぬいて造られており、がけのすきまからはつらら状になった鍾乳石が見られます。港の近くには南大東島開拓100周年記念碑がありました。ここは開拓されてからまだ110年ほどの島です。

 1900年に開拓者が島に上陸した上陸記念碑もありました。ゴルフ場の横を走り進めると、お城のように大規模な施設。何かと思えば漁港です。先ほど書いたように船は港に横付けできなかったのですが、そこで掘り込み式の漁港が作られました。書かれていた説明によると、日本唯一の岩盤掘り込み式漁港で掘削岩量東京ドーム2杯分、総事業費約300億円だそうで、とってもお金がかかっており、まだ工事は進められています。

 さらにサイクリングを楽しんでいると携帯電話の基地局が目に付きました。今のところ南北大東島では、NTTDoCoMoとauの携帯電話が使用可能です。willcomとsoftbankは圏外です。そんなauの携帯電話基地局ですが、とっても高い鉄塔に、蓄電池設備、発電機設備のほか、大きなパラボラアンテナが設置されていました。南大東島は、ほかの島と海底ケーブルでつながっていないので、携帯電話も衛星中継で接続されています。とても費用がかかっていそうです。衛星中継になっているため、携帯電話から電話したら、少し通話が送れて聞こえます。南大東島あてに電話したら、2回衛星を通ることになるのか(島内には電話交換機かルータないのかな)かなり通話が遅れて聞こえました。すぐ近くに携帯電話で電話をかけるときでも、地球何周分の距離を電波が伝わって、通話していることになっているのでしょう。

 続いて、バリバリ岩という岩。まっぷたつに切り裂かれた巨大な岩山です。裂かれた幅は人がちょうど入れるくらいで、奥まで歩けます。南大東島はフィリピン海プレートに乗って年間7cm動いてるそうで、その地殻変動によりこのように岩が裂かれたそうです。裂かれたところを進んでいくと、奥には洞窟があります。ここが断層になってるんでしょうけど、なんだか防空壕の戦跡のようにも見えるところです。

 北大東までの飛行機の時間が近づいてきたので少し急ぎます。走っていると空港を見渡せる丘があったので、少し写真撮影。小さい島の、建物は小さな空港ですが、滑走路は普通に1500mありますので、ジェット機も降りようとすれば降りれそうです。大き目のプロペラ機が飛ばせるので、安定運航には長い滑走路が役立ってるのかなと思います。

島を時計まわりに自転車で走って南大東空港に戻ってきました。ここまで走行距離26km。急ぎもせず、のんびりと島を一周しました。あまり沖縄らしくない南大東島。北海道みたいな風景が広がっている南大東島。短かったけど楽しかったです。今から飛行機で北大東島まで行き、あすの飛行機で南大東島に戻ってくるのですが、明日は天気が荒れるようなので、旅行日程が遅れて、南大東島はもう走れないかもしれません。

 搭乗券の発券をしてもらって、コインロッカーでなくて、カウンタで預けた荷物を受け取ってから、いつものように自転車を解体(輪行)して、荷物をいつものように預けますが、エックス線検査装置が小さく自転車の袋が入りそうにないので、自転車の入った袋(輪行袋)は、中をあけて目視検査をしていただきました。小さな飛行機に大きな荷物。面倒そうですみません。南大東島から北大東島までは、荷物が15kgを超えると1kgあたり100円の超過手荷物料金が必要となります。個人的にはJALのお得意様会員のためプラス20kgまで大丈夫なので超過手荷物は心配しなくてもいいのですけど、JALの破綻などでこのサービスもどうなるのやら心配です。また、「小型機で運航されているため、貨物室のスペースの関係上スキー板やサーフボードなど寸法の長い用具はお預かりできない場合がありますのでご注意ください」となっていますので、ほかの人の荷物が多い場合は、大きな荷物は載せられない可能性があります。

 小さい空港ですが、保安検査場もあり、搭乗待合室も普通にあります。那覇からの飛行機が到着すると、多くの人が降りてきました。午後の飛行機は金曜日は、那覇→南大東島、南大東島→北大東島、北大東島→那覇と飛びますので、到着の人、北大東に乗り継ぐ人、北大東で那覇まで乗り継ぐ人などさまざまな人が行き交います。

 南大東島から北大東島までのRAC(琉球エアコミュータ)835便は、時刻表の上では15:45発16:00到着ですが、空港間の直線距離は約11kmで、風向きによっては(飛行機は原則向かい風の方向で離陸し、向かい風の方向で着陸します)とても短い飛行時間となります。39人のりの飛行機は搭乗率約8割程度、客室乗務員から黒糖を受け取り乗り込みます。「北大東島までの飛行時間は3分を予定しています。」思わず笑ってしまいそうです。飛行機は北に向けて離陸します。離陸したらタイヤを格納して、少し右旋回、左旋回して北大東空港の滑走路に方向を合わせたのかと思ったら、もうタイヤが出てます。そして、景色を楽しむまもなく着陸。日本最短航空路の3分の空の旅が終わりました。

 到着して歩いて空港ターミナルビルに向かいますが、飛行機の貨物室のドアを開けたところに、私の自転車がよく見えてます。面倒な荷物を運んで頂き、ありがとうございます。  さて、小さな北大東島の小さな空港ですが、ここも普通に滑走路は1500mあります。滑走路には沖縄県警察のヘリ「しまもり」が駐機してました。wikipediaによると、アエロスパシアル社製のヘリコプターで、航続距離860kmなので、どうにか燃料補給なしで那覇から往復できるのでしょうか?。それとも、長距離用に補助燃料タンク持ってるのかな?

 自転車を組み立てて、宿の迎えの人に荷物を渡してもって行ってもらい、北大東島も走り始めます。

 北大東島は、島の周囲約15km、南大東島から北に約10kmに位置する人口約580人の島です。南大東島の半分くらいの人口・面積です。

 北大東島は南大東島と同様サトウキビ畑が広がっているけど、まわりを断崖絶壁で囲まれているので、海が見えるわけでもなく、北海道を思わせる風景が広がっています。サトウキビ畑には、水を送るパイプが広がっており、水の確保が大変そうだと思いました。

 夕方の北大東島。サトウキビ畑の中を走ります。まず、郵便局。北大東島まで来た記念に風景印入りのはがきを送りたいのですが、郵便局が開いているのは平日と土曜日だけ、しかし、島の反対側にある郵便局は17:00まで。明日は祭日なので郵便局は開いていない。時計を見ながら急いでました。

 街の中心部に北大東駐在所がありました。この駐在所は、那覇警察署の管轄です。本署まで400km。とても遠くて大変そうです。ほかに警察署まで行くのが大変な駐在所って、ほかにどこにあるかなと考えました。鹿児島中央警察署は、三島や十島も管轄していて、船が2、3日に1回だけだったりします。ここは飛行機が毎日あるだけましかも?しれません。東京では大島、三宅島、八丈島、父島に警察署があるようです。

 予定どおり?北大東郵便局に16時48分に到着。ATMで1000円来訪記念の貯金してから、窓口で南大東島で買った絵葉書を差し出します。顔に汗が出ていたのに気づいた郵便局では、タオルをサービスしていただきました。その後民宿ではタオルがおいてなかったので、とても助かりました。

少し走って、宿の近くに到着しましたが、民宿二六荘はどこ?売店で聞いたところ、「宿泊の方ですか?」「はい」「隣です。」売店となりの食堂が、民宿の受付でした。ほとんどの人は、民宿の車でここまで来るでしょうから、聞く人などほとんどいないでしょう。しばらく待たされて受付。部屋はここから少しはなれた別棟。「島では自転車に鍵かけなくてもいいですよ」といわれたのですが、鍵をかけます。ぱっとみてふつうの民宿です。部屋に入ったら空港で預けた荷物がおいてありました。まだ明るいですが、今日は朝早かったし、夕食まで少し寝ることにします。

 食堂に戻って夕食は五目煮。島の料理がほしいところですが、離島の安い民宿(一泊2食付4725円)なので、あまり贅沢はいえません。生活費が高い離島で、安く宿泊させていただきありがたいです。観光客いるかな?と思いましたが、泊まっている人はほとんど仕事で来られた人のようです。飛行機が満席で、キャンセル待ちでも乗れず、仕事が終わって帰りたいけど帰れない人もいます。

 食べた後で隣の売店でお菓子買って、テレビを見ながら、食べながら、明日の予定を考えます。明日は船で北大東から南大東に行きたかったんですけど、明日は天気が荒れそうなので、船は繰り上げですでに出てしまったようです。夕方の飛行機で北大東から南大東に向かいます。部屋にはテレビがありますが、テレビ放送は東京のものです。NHKは東京のローカルニュースを流していて、都内で大雪になっているニュースが流れています。民放も東京の放送です。沖縄本島から、テレビの電波が届くわけでなく、海底ケーブルも敷設されていないので、衛星経由の東京のテレビと、BS放送が受信できます。ラジオは沖縄の放送が、AMなくてFMで放送されてます。こちらも衛星中継なのかな。

 夜の散策に出かけます。宿の近くの西港に行ってみました。高い波が打ち寄せています。誰もいないかと思ったら、釣りをしている人が何人かいました。真っ暗の海ですが、船の明かりはいくつか見えます。小笠原の旅行の時と比較すると、船は少し多そうな海です。港へは明日また来ることにします。

 宿に戻って風呂に入りたいところなのですが、沖縄の民宿は風呂がありません。シャワーのみです。バスタブつかりたよ〜。沖縄なのに寒いので、シャワーはとっても寒いです。風邪ひきそう。

1日分なのに長文になってしまいました。読みにくい文章でもうしわけありません。




2月12日
北大東島→(飛行機)→南大東島



北大東島を自転車で走ってから、夕方南大東島に戻りました。


 北大東島 15:45
 南大東島 16:00


 まず宿で朝食。離島の安い宿だから仕方ないけど、もう少しいいもの食べたいなぁ。部屋に戻って荷物整理。地デジチューナーのB-CASカードは一見普通の赤いカードですが、BSで放送されている難視聴向け放送が見れる特別なものなのでしょうか?荷物は夕方まで預かってもらうことにして、今日も身軽にサイクリングが始まります。NTTの電話交換局がありますが、パラボラアンテナは南に向いているので、南北大東島間はマイクロ波による無線は通じているかなと思います。衛星通信装置って高そうですから、南北大東島で1つにしたいところです。そういえば南大東の電話交換局どうなってたっけ?

 西港の近くに広い公園があります。祝日なのでお子様も遊んでいます。ここに限らないのですが、離島は、道や公園が人口規模のわりに整備されているところがおおいです。地理的不便の埋め合わせなんだか、税金の無駄遣いなんだかです。公園の端に国標があります。今は新しいものですが、もともとは明治18年にここは日本領土だと国標を建立し、日本の領土だと明確にしたものだそうです。「沖縄県管轄北大東島距本庁大本百三里 沖縄県」と書かれています。ほかの面は見るの忘れた...

 西港は貨客船「だいとう」が着く港です。今日は波がとっても高く、とても船は着きそうな状況ではありません。ここでクレーンにつられて南大東島までの船に乗りたかったのになぁ。天気予報は曇り一時雨のわりには晴れています。しかし、風が強く、夕方の飛行機が飛ぶかどうか非常に心配です。飛行機が飛ばなかったら明日の南大東島サイクリングはなくなってしまいます。

 西港の近くに、リン鉱石貯蔵庫跡と乾燥工場跡があります。戦前はリン鉱石の採掘が盛んで、島の人口は最大4000人(今の7倍)だったそうです。  島を時計回りに走ります。青い海、青い空、風は強いけど、少し寒いけど、快適なサイクリングです。サトウキビ栽培のためか、貯水池が多いです。そんなところに水鳥もいます。よく小さな離島にたどり着いたものです。大規模なサトウキビ畑では、大規模な収穫が行われており、刈り取り機と、トラックが速度をあわせて進んでいます。なかなかこんな風景見れません。

 空港の近くに赤い鳥居の秋葉神社と天狗岩があります。無病息災を祈願するところだそうです。

 空港の東側に走っていくと、美しい海沿いの道になります。そして、沖縄最東端の碑があります。この碑(モニュメント)は日時計になってます。年賀状用に自分を含んで写真撮影してました。その向こうには、沖縄海があります。「沖縄本島のような海のリーフがあるところからこう呼ばれているんだよ。」と書かれてます。北大東も南大東も断崖絶壁に囲まれた島なので、海岸がありません。ここは岩を削って人工的に造られたところです。波の穏やかな日には、海水浴を楽しむことができるそうです。白い砂はどこから持ってきたかな。

 公園にねころんでのんびりと景色を見ていたいところですが、大急ぎでサイクリング&観光を進めます。島の東端から南側を回って西側へ進みます。島の南側では、南大東島のような大規模な港が建設中です。とっても大規模な工事&お金もかかっていそうです。ほかの島のように港は簡単に造れません。

   明治36年、北大東島開拓のために初めて上陸した所の上陸公園に、北大東島開拓100周年記念碑があります。が、近くで見るの忘れました。島を開拓した中心人物の玉置半右衛門なのでしょうか?

 島の西側の中心部に戻ってきました。昨日から島を1.5周したことになります。海水淡水化施設の浄水場の近くにプールがありました。高い水で水泳するって、豪華だなと思ったのですが、地図見ていると「海水プール」と書かれてました。プールなのに海水なのです。少し進み、北大東村人材交流センター・民族資料館があります。ここは公民館的な施設かなと思いました。コンクリート造りの大きな建物で、中にはホール、研修室、民俗資料館があり、展示物があるようなのですが、民族資料館が見れるのは平日9時から10時までのみ、見学希望の方は事前に予約してくださいとのこと。土日祝日に多い観光客は見れません。せっかく大金使って沖縄の東の果ての離島に来てるんですから、予約制でもいいので休日に開けてほしいな。

 さて、昼食の時間になりました。人口約600人の北大東島で唯一の食堂がハマユウ荘というホテルのレストランはまゆう。とっても立派な新しいホテルで、大浴場もあるようです。第三セクターの運営なので、とってもお金がかけられています。高くてもこっちにすればよかったと思いながら、レストランで大東寿司(1000円)を食べました。大東寿司は、さわらやマグロのしょうゆ漬けを上に乗せたお寿司です。八丈島の島寿司と似ています。というより八丈島出身者が島の開拓をしたので、同じものかな。売店で観光ガイドブックを入手。空港で売ってたらうれしいな。島に宿泊施設はハマユウ荘と、二六荘の2ヶ所のみです。念のため、二六荘が悪いっていってるのではないです。沖縄ではごくごく標準的な民宿だと思います。

 食べて燃料を補給?したところでさらに走ります。那覇警察署の派出所は警察官はパトロール中orお休みのようですが、張り紙によると、運転免許の更新、住所変更、道路使用許可、風俗営業許可など業務も行っているようです。平和そうな島ですが、事件が発生してしまったら大変そうです。村の天然記念物の中野のビロウ林を見に行こうとしますが、島の中心部は道路工事で通行止めの所も多く、地図を見てもよくわかりません。島は断崖絶壁に囲まれていますが、南側を長幕崖壁とよばれており、岩の壁になっています。長幕崖壁は国の天然記念物に指定されています。珍しい固有植物などいるそうですが、よくわかりません。植物詳しければ楽しいんだろうなぁ。

 崖壁の上に青い大きな建物があったので、なんだろうと思い登って見ますが、結局何なのか不明。給水タンクかもしれません。南大東島まで見渡せて、とてもよい景色でした。

 宿に戻って荷物を持っていこうとしたのですが、空港まで持っていって頂けるということでさらに荷物なしでらくらくサイクリングは続きます。

 丘の上に灯台があったので、景色いいかなと思い登ってみますが、樹木に囲まれて見通しはよくありませんでした。残念。
 灯台の近くに「歩兵第三十六連隊第二大隊守備記念碑」がありました。島を守った戦争記念碑です。しかしネットで調べても詳細不明、そういえば碑の裏見るの忘れてた。

 空港に戻って自転車をいつものように解体して、袋に入れてのんびりしてると、宿の人が来て荷物を手渡して頂けました。来なかったらどうしようと不必要な心配していましたが、これで一安心です。あとは強風の中、飛行機が無事下りてくれるかどうか心配なのですが、空港の人によるとこれくらいの風では平気だそうです。

 空港のカウンタで荷物と自転車を預けて身軽になって空港探索です。美ら島スタンプラリーのスタンプコーナー。あれ、スタンプラリーってやってたっけ?羽田那覇の飛行機でもらったガイドブックを見ますがとくに載ってません。すたんぷをみると、1年前まで行っていたスタンプラリーのようでした。とりあえず記念としてノートに押してみました。カウンタの横の部屋に観光客向け?のソファーやテレビが置いてある展示施設があります。ビデオでは島の概要を知ることができます。大きな地図「北大東島うぶあがり宝案内のための地図」に、いろいろな観光ポイントが書いてあります。配布される地図にこんな情報ほしいなと思いました。写真やパネルでダイトウオオコウモリなどいろいろ展示されています。昨日ここをゆっくり見たかったのですが、郵便局のタイムリミットがあったのでゆっくり見れませんでした。でも、多くの観光客は、飛行機到着後、宿の車でホテルか民宿に向かうでしょうからゆっくり見れないでしょう。島を離れるときにはじめてゆっくり見学できそうな施設です。飛行機出発の時間まで地図をゆっくり眺めていました。

 北大東島から南大東島までの飛行機。南から北までの昨日は飛行時間3分の最短航路でしたが、今日は飛行時間10分でした。右側窓側の席だったのですが、北に飛び上がった飛行機は、ゆっくり右に南にUターン、北大東島を一望でした。南に進み、3分後には南大東島を一望、右に北方向にUターンして、南大東空港に着陸しました。とっても美しすぎるきれいな風景でした。着陸時でも使えるフイルム式のカメラほしい!

 約24時間ぶりの南大東島、なんだか走るのが倒になったので、ホテルのバスに輪行袋を乗せてもらいます。島に宿泊施設は3軒、ホテルよしざとと、民宿金城と、プチホテルサザンクロス があります。一番大きいホテルよしざとにしてみました。高いほうから3番目のシャワートイレつきの部屋で1泊2食付6930円の部屋ですが、シャワーのみでお風呂はなし。バスがあるのはとっても高い特別室だけ、お風呂入りたいよ〜ぉ。部屋はタイル張りの質素な部屋で、まるで病院の個室のよう。でも、隣の部屋の声が聞こえるわけでもなく、廊下を歩いた振動が伝わってくるわけでもないので比較的快適です。ただ、店のフロントにいる人、とっても愛想が悪いなぁ。もう少しホテルとしての接客をしたらいいのにと思いますが、競争相手もいないので仕方がないでしょう。

 自転車を組み立てて少し散策に出かけます。街は飲食店、みやげ物屋さんなど人口規模のわりに店が充実してます。自転車で少し走って日の丸山展望台に行ってみました。展望台からは広々としたさとうきび畑が島全体を見渡せます。やはり北海道みたいな風景です。島の中心部に戻り、明日出す予定の絵葉書を買います。

 ホテルでも食事は出るのですが、名物料理を食べたいので富士食堂へ。ここで名物大東そばをたべました。大東そばは、木灰と島の海水を使って作るそばだそうです。

  ホテルの部屋に戻ってテレビをつけますが、ここでも東京ローカルの大雪情報が放送されてます。まるで小笠原に来ているようです。ホテルの食堂で食事。思ったより豪華な料理で、お刺身に、でっかい豚足?が出てきました。さっきそばも食べたのでおなかいっぱいなのですが、おいしかったです。このホテル、フロントの人の愛想は悪いけど、部屋もいいとはいえないけど、食事はgood、ロビー部分で無線LANのインターネットが使えます。接続スクリプトなど設定が少し面倒なんだけど、衛星経由だからかなり遅いんだけど、離島で自分のパソコンでインターネットが無料で使えるのは非常にありがたいです。スクリプト見ていると、島の中向けと外向けでプロキシを変えているみたい。しかし、村役場のホームページ見ててもとっても遅いなぁ。ホテルの上流がすでに遅いのかもしれません。ホスト名見ているとjsat-rcs.jpとなっていて、宇宙通信を行うJSAT 株式会社所有のドメインでした。回線費用高そうです。明日とあさっての予定についてインターネットで調べていると、宿のロビーの隣のソファーにもパソコン持ち込んでいる人がいます。聞いてみると、サトウキビ刈りのアルバイトで島に来ている人でした。大変そうだけど、貴重な体験ができそうです。

その後、部屋に戻って、お友達などに送る絵葉書の準備です。沖縄のパイナップルの切手も貼ります。明日は土曜日なので郵便局は12時30分まで営業しているようです。外は風が非常に強く、窓からすきま風が騒がしいです。比較的高いホテルなのになぁ。気象庁のページによると、この日の最高気温18.3度 最低気温14.4度、最大風速9m最大瞬間風速15mで、風が強そうなのですけど、ここではよくある風のようです。その割にはホテルのすきま風がとってもうるさくて、耳栓をして窓から離れた側のベッドで寝ていました。交通機関で寝るときに耳栓が便利いいのですけど、ホテルで使うとは思わなかったなぁ。今日も楽しい南の島の一日でした。皆様ありがとうございました。
文章長くてとっても読みづらそうなページになってしまったので、写真の位置を分散させる必要ありそうです。文章を下まで書いたあとで検討します。



2月13日
南大東島→(飛行機)→那覇空港



南大東島を走ってから、夕方那覇に戻りました。


 南大東島 16:25
 那覇 17:45


 おとといの宿は廊下を歩く振動で何度か目がさめるし、昨晩は風の音で目が覚めるし、すこし寝起きが悪いですが、8時半までに行くところがあるので早めに食事。高めのホテルだけあって、食事はなかなか豪華です。荷物を宿のフロントに預けて今日も手ぶらでらくらくサイクリングに出かけました。

 まず南大東地方気象台。上のほうにも書きましたが、ここは全国十数か所の高層気象観測の拠点です。さまざまな観測機器が並んでいます。ウィンドプロファイラってはじめて見ました。ここでは日本時間の毎日9時と21時に(つまり、イギリス時間の0時と12時)、世界いっせいに気球があげられ、観測機器が上空の大気の観測を行います。9時に観測するには8時30分に打ち上げられます。気球には水素が入っています。ヘリウムではないのでとっても危険ですが、ヘリウム風船よりもずっと上まで飛んでいきます。気球は約30km上空まで上がり、上空の気温、温度、風向きなどが観測されます。観測結果は地上に無線で送られ、天気予報の重要な基礎データとなります。と放送大学の気象学のお勉強で学んだような気がします。

 8時30分に観測機を積んだ白い気球が打ち上げられあっという間に上空へ飛んでいきました。見学者3名。ここも南大東島の観光地の1つです。この風船の水素充填などは気象庁の方が行うと思っていましたが、ここでは全自動で行われるようです。平日は気象庁の職員による気象台内の見学ができるようですが(予約制)、今日は土曜日なので見学はなしです。見たかったなぁ。でも、こんな離島二度と来ることないだろうなぁ。どこか近所の気象台で見学日ってないのかぁ。今度、調べてみようっと。東京の気象庁本庁の気象博物館も展示物少なかったしなぁ。

 9時から南大東島まるごと館が開くので行ってみました。ここは旧空港の滑走路上に建てられた島のビジターセンターで博物館のようなところです。南大東島の自然(ダイトウオオコウモリ(国の特別天然記念物・大東諸島のみに生息する)など)南大東島が掲載されている書籍、雑誌などが展示されています。ダイトウオオコウモリの保護に関するさまざまな展示や、島の洞窟で見つかった新種甲殻類のパネル展示もあります。小笠原と同様に大陸と接続したことのない島であり、人間が住み始めて100年ほどの島なので、さまざまな珍しい希少な生物が存在します。生物詳しければ特に面白そうです。書籍の中に中学校の卒業アルバムがありました。島の中学生は高校生になると島を離れて沖縄本島にすむのですね。家に帰るのも大変です。自然系の展示はありますが、民具やビデオ展示など文化的展示はありません。これらの展示はふるさと文化センターになります。

 駐車場になっていたり、住宅になっていたりしている旧滑走路を自転車で走り、サトウキビの刈り取りをしている横を走ったりしながら、大池のオヒルギ群落・大池展望台に着きました。南大東島の大池は、沖縄一大きな池だそうです。そこにオヒルギが生育しています。オヒルギとは、陸封型のマングローブで、大昔はさんご礁だったのが、島の隆起に伴って池のふちに取り残されたものだそうです。展望台からは鳥やダイトウオオコウモリが観察できないかなと思いましたが、どちらも今はいなさそうです。

 刈り取られたサトウキビのくずで、道か畑かわからなさそうな道を走り、今度は星野洞にやってきました。星野洞までの道は、案内標識が整備されてるとはいえないので、よく地図見ながら走りましょう。星野洞は、星野さんの土地の下に発見された鍾乳洞です。南大東島は島全体がさんご礁からできた地形なので、さんご礁が作った石灰石のため、鍾乳洞が発達します。平成6年にふるさと創生基金で見学できるように整備され、自然が創った神秘的な鍾乳石が見学できます。受付で入場料800円を支払いラジカセのテープの案内を聞きながら進んでいきます。小さい島のかなり大規模な鍾乳洞です。他にお客様がいないので、案内のラジカセの音だけがよく聞こえます。広いので、電気代だけでも高そうです。出てきたら事務所は「外出中」でした。見学する方は営業時間を確認しましょう。9時から11時、14時から16時です。携帯に電話したら来てくれるのかもしれません。

 続いて並木や樹木が美しい大東神社です。ダイトウオオコウモリの生息地ですが、昼間はこうもりは見かけません。夜来ればよかったかなぁ。

 それから今日最大?の行事、郵便局へ行きました。南大東郵便局のポストの上にはダイトウオオコウモリの模型が乗っています。窓口で風景印をおしてもらいはがき約20枚を差し出しました。いつも全国、いや世界各地からはがき送ってくださる皆様ありがとうございます。

 製糖工場の入り口ではサトウキビ満載のトラックが並んでいます。そろそろ昼になりました。南大東島最後の食事となります。昨日伊佐食堂で大東そばを食べましたが、そのときに「バイキング700円」のメニューが気になっていたので、伊佐食堂にいってみます。

 バイキング大東そばは、大東そば プラス バイキングで、800円です。今日のバイキングメニューは、下の写真のとおりでした。自転車で走った距離はあまり多くありませんが、おなかいっぱい食べることができます。食堂のテレビは、東京のローカル放送が流れています。日本有数の離島なのに、ここでは沖縄の放送は見ることができません。日本有数の離島で、東京ローカルのニュースはとっても違和感です。

以下製作中です。ごめんなさい。

)  バイキングと大東そばでおなかいっぱいになったところでもう少し走ります。丘(山?)の上に、テレビ等の送信所があったので、登ってみました。樹木に囲まれて視界は広がりませんが、送信所の近くには、テレビ放送を受信するパラボラアンテナがありました。この送信所は、本来、小笠原向けに通信衛星で送られている、東京のテレビ放送を受信していると思っていたのですが、宿で見ている限り地上アナログ波はNHKBSの2チャンネルのみ受信可能です。宿のテレビも、食堂のテレビも地デジチューナーが設置されており、BSデジタルを使って東京のテレビ放送、BSデジタルの放送を受信しているようですが、BSは個別受信なのか、CATV方式なのか、観察するの忘れていました。そのような特別なテレビ環境になっている南北大東島ですが、近い将来(平成23年初夏?)沖縄本土から通信ケーブルが敷設されて、地上デジタル放送が受信できるようになるそうです。そうすると、東京でなくて、沖縄のテレビ放送が見えるようになります。これでインターネットも早くなるのでしょう。海底ケーブル敷設にかかる費用40億円は国と県が払うそうですが、維持費が誰が払うかでもめていると新聞記事で見ました。距離約400km、深さ最大8000mの海底ケーブルですので、維持費はとても高そうです。固定電話や携帯電話に課金されているユニバーサル料が値上げされるかもしれません。

 地図を見ていると、大池の展望台と野鳥観察デッキに行ってなかったので、島西側のフロンティアロードを再び走って行ってみました。上にも書きましたが、フロンティアロードはシュガートレイン(鉄道)跡で、とても気のもちのいい遊歩道です。製糖工場で作られた砂糖などは、貨物列車に乗せられて港まで運んでいたようです。走っていると、左側・海側に小道をみかけました。とても趣のある?道。小道を進むと、林の向こう、断崖の向こうは青い海と青い空が広がっていました。南北大東島では珍しく白い砂のある浜です。一人っきりでいつまでも海と空を眺めていたかったですが、飛行機の時間は決まっているので先を急ぎます。地図にのってないおすすめ場所です。フロンティアロードの塩谷側(南側)入り口から北に740m進んだところ、または北側西港(の交差点)から南に830mに小道の入り口があり、150m進むと海のそばに出ます。

 西港の近くには3本の上陸記念碑があります。幸松坂ではゲッキツの並木を見ながらのんびり走ります。昔の島の趣きが感じられるモクマオウの並木を進み、民家の家の横にあるオヒルギの巨木(マングローブ)を見ながら走りました。(●自分用メモ、ここの写真あとで追加しておくこと●)大池の南側野鳥観察デッキはわかりにくい場所にあるので、地図をよく見ながら進みましょう。観察デッキは浮かんでいます。足を踏み入れると少し沈みますので驚くかもしれません。しかし、野鳥観察デッキからは野鳥は確認できませんでした。鳥が来るのをゆっくり待つのもいいですが、飛行機の時間まであと2時間。少し急ぎます。
 大池の南側から月見橋に通じる農道を通って南へ走ります。この道は池や水路のそばの道で。いくつか水鳥も見ることができます。北からやってきて小さな島で休んでいるのか、越冬しているのかどっちかな。南大東島で1番のおすすめ道はフロンティアロードですが、2番目はこの農道です。

 公園として整備されている月見橋を走り、ホテルまで戻ってきました。ここで預けていた荷物を受け取ります。本当は空港まで人と送るついでに荷物持ってきてほしいんだけど、フロントの人とっても怖そうなのでとてもとても依頼出来ないです。

 最後にふるさと文化センターを見学しました。ここは南大東島の文化関係の博物館です。島の概要をビデオで見たり、民具・農具・漁具を見物したり、島の歴史を学ぶことができます。明治33年に玉置商会という会社が国から土地を借り受けて、多くの人の努力により原生林が開墾されました。土地は農民に払い下げられる約束でしたが、大正5年に事業権が東洋製糖に譲り渡され、東洋製糖は島の所有権も取得しました。東洋精糖は大日本製糖に合併されました。島の土地はすべて1つの会社の所有地となり、島は植民的な経営がなされました。会社が作ったお金(お札)も展示されています。昭和36年に球列島高等弁務官キャラウェイ氏が南大東島視察の際に懇願をうけ、米国民政府土地裁判所で審理され、土地は、一部は無償で農民が入手、残りは琉球政府に寄贈され、琉球政府は村に贈与、村は使用者に売り渡し、昭和39年に土地問題が解決したそうです。今では1軒あたりの農地は8ヘクタールというとても大規模な農業が行われています。

空港へ急ぎます。もう一度日の丸山展望台に登りたかったですが時間内ので省略し走ります。道の真ん中にレールが埋め込まれており、シュガーロードが走っていたころを思い起こします。空港の近くに海軍棒という絶景スポットがあります。佐世保海軍が明治25年に調査した際、測量のための棒を立てたところで、海水浴ができる岩を掘り込んだプールが設置されています。この付近の植物群落は、日本ではここだけのボロジノニシキソウのほか、貴重な植物が生息しているそうです。が、勉強不足でよくわかりません。とても貴重な場所で、国指定天然記念物です。しかし、靴を抜いて展望台をうろうろしていた人、飛び降りないか心配です。

続きはそのうち書きます。   (ホームページ作成用自分用メモ)  時速400km、お土産、写真追加、東横イン駅前なのに遠い、沖縄なのに寒い、夕食、バスタブ幸せ、明日の検討

2月14日
那覇港〜粟国島〜那覇港 那覇空港→(飛行機)→羽田空港



粟国島を走りました。


 那覇港 9:55
 粟国島 12:00/14:10
 那覇港 16:10
 那覇空港 19:20
 羽田空港 21:30

(ホームページ作成用自分用メモ)
予定検討、早く帰りたいのに帰れない。とまりん、ゆれる、沖縄の島らしい風景、〒、観光協会、粟国の塩、牧場、帰りはゆれない、イオン、最後に、地図とガイドブックについて、参考になったwebサイト
 


 
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